ベトナムの教育
発展の歴史、挑戦、方策
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ベトナムの概要 06/12/2017

ベトナムは赤道の北に位置し、北緯8度2分から23度23分に伸びるS字型をしています。北に中国との国境を持ち、西にラオスとカンボジア、東側は太平洋と面しています。国土面積はおよそ33万1千キロ平方メートルです。人口は、90パーセントを占めるベトナム民族の主要グループを含めて54の民族グループがあり、8千300万人を超えます。 主要民族グループの公用語はベトナム語です。行政区画は、64の中央直轄の省と市に分けられており、659の地区・町・省直轄の市、そして1万732の市町村、自治体、特定地区と町があります

貧しい国であるにも関わらず、大いなる偉業を成し遂げてきました。ベトナムは国内総生産の価値を高め、輸出取引を増やし、人口成長率をコントロールし、生活水準を向上させ、農村地域の貧困を減らすなどしたのです。教育部門では、似通った経済発展状況の国々と比較して堂々たる結果を残しています。生産年齢人口の90パーセントを超える人々が読み書きすることができ、初等教育対象年齢児童の98パーセント以上が学校に通い、男児と女児の入学率もだいたい同様です。大学への進学率は20パーセント以上となっています。ここ最近倍増しているとはいえ、日本と比べてまだまだ低いです。そのため、ベトナムでは学士を持つことの価値は高く、優秀な人材の確保が難しくなっています。

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世界銀行(WB)が計画した、アフリカの6つの国の政策担当者と行う研修旅行で知識を共有するため、この報告書はベトナムのここ数十年を超える教育発展の歴史、特に様々な困難を克服し、現在の偉業に到達するために行った取り組みについて説明することを目的としています。同時に、ベトナムが「2015年までの万人のための教育(FEA)」を達成し、グローバリゼーションを背景とする「産業化と近代化そして情報通信技術のニーズに応える」目的で、教育の発展を増進させるための課題を明白に示すことも試みとしています。

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カテゴリー: その他

生涯教育 06/11/2017


長い間、ベトナムは一貫して識字率を上げるという目標の達成と(初期の反文盲授業、その後の補足授業、そして現在の生涯教育を通して)成人教育の発展に努めてきました。その結果は、何百万人もの人々が文盲から脱したのです。補習授業や在職者訓練クラスにより、多くの人々が知識や理解を深めてきまた。現在、生涯教育は、人々の労働と学習の両立を支援し、生涯学習を行い、人格の向上、そして知識を深めることを目的としています。生涯教育を通して、人々は知識レベルやプロ意識を高め、生活の質や、自己雇用や雇用の創出の機会を向上させ、社会への貢献度も高めるでしょう。

生涯教育は以下のように構成されています。
a) 反文盲と次期教養プログラム
b) 知識及び技術、技術転換の最新化のための特別プログラム
c) 在職者の訓練、再教育、およびプロフェッショナルへの昇格のためのプログラム
d) 国際教育制度の学習過程認定の教育称号

生涯教育ネットワーク機構は、省および、行政区の生涯教育センターと地域学習センターで構成されます。同時に、普通学校や職業訓練および高等教育施設もまた生涯学習プログラムを行う機関として含まれます。2004年度には、61の省が運営する生涯教育センター、517の行政区が運営する生涯教育センター、29の補習教育学校、都市での478の情報技術および外国語教育、そして(農村地帯のコミューンで)5,383の地域学習センターができています。

2010年から2015年までの生涯教育の目標は以下のようになります。
a) 反文盲運動の業績および15歳から35歳の人々の識字率の向上
b) 知識、能力と生活の質の向上のため、教育プログラムとその恩恵を受けられるよう支援し、成人および労働者の学習の機会を拡大すること
c) 全国に国家的な生涯学習機関を設立すること。

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高等教育


ベトナムの高等教育は、高等専門学校、大学学部生、修士課程、博士課程の4つのレベルで構成されています。詳細は以下のようになります。

a) 後期中等学校、もしくは専門および職業訓練中等学校の卒業者は、2年から3年以上の専門学校レベルの訓練課程を受けることができます。もしくは1年から2年の課程を卒業者もまた、同様の分野の教育あるいは訓練を受けることができます。

b) 後期中等学校、あるいは専門および職業訓練中等学校の卒業者は、4年から6年を超える課程の大学学部生レベルの教育を受けることができます。また、中等学校レベルの同様の分野の教育あるいは訓練の卒業者も、2年半から4年以上の課程の教育を受けることができます。もしくは高等専門学校レベルの同様の分野の教育あるいは訓練を 受けた卒業生も1年半から2年の課程の教育を受けることができます。
c) そして、大学卒業者には1年から2年の修士レベルの教育、
d) 大学卒業者は4年以上の、また、修士学位の保有者は2年から3年以上の博士課程レベルの教育を受けることができる。

ベトナムの高等教育機関は以下のように構成されています。
a) 短期大学
b) 様々な大学関連施設、特殊専門学校を含む高等専門学校および大学
c) 国家レベルの科学的研究を指揮する責任を担うのに十分な教授、準教授、必要とされる施設、設備そして知識があると認められた大学および研究施設のみ、修士および博士課程の教育を行うことが許されます。

2004年度、ベトナムには230の高等専門学校と大学が存在し、学生は131万9,754人となりました。また、122の修士・博士課程教育機関ができ、修士大学院生と研究生は3万4789人となりました。2005年には人口1万人あたりの学生の割合は140人となっています。

過去20年の改革の中で、ベトナムの高等教育は大きく発展し、学校在籍者は増加し、教育目標は拡張され、学校所有者や出資者も多様化しました。また世界の大学ランキングにもランクインするようになってきました。

QSアジア大学ランキング2016 TOP150に入っているベトナムの大学2校
ベトナム国家大学ハノイ市校
ベトナム国家大学ホーチミン市校

2001年度から2004年度の学校在籍率の増加に関してだけ見てみても、高等専門学校生は29.7パーセントまで増加、大学生は37.1パーセント、そして大学院生は62.4パーセントにまで増加しています。ベトナムの大学や大学院で教育を受けた経営者、科学者、教師、民生委員、実業家、公務員達のほとんどは、この教育改革に積極的かつ能率的に貢献してくれています。

しかし、ベトナムの高等教育にはまだ、工業化、近代化、国際経済への融合の必要性を満たす上で釣り合わない点もあり、ベトナム教育省副部門はいまだに人々の高等教育を受けたいという気持ちに応えられていません。大学や研究施設は現実社会に密接しているとは言えず、教育の質や効率も良くはありません。教授法や学習法は時代遅れで、人材・資源が限られており、それらの利用の仕方も非効率的です。また、組織の自治権や責任なども十分に果たされていないのです。これらの欠点や食い違いをなくすためには、更なる高等教育改革の強化が求められています。

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職業訓練教育 06/10/2017


ベトナムの職業訓練教育副部門の目的は、労働者を教育し、仕事を見つけ、さらに専門的、技術的な技能、資格認定を取らせる手助けをすることです。新教育法によると、職業訓練教育には、初級、中級、専門の3つのレベルがあります。初級の訓練は1年ほどかけて行われます。中級、そして専門レベルの訓練はその職業の特長や必要条件、またその生徒の能力によって、1年から3年かけて行われます。

職業訓練機関には教育訓練省が監督する専門中等学校、そして労働・傷病兵・社会省 (MOLISA)管轄の職業訓練学校およびセンターが含まれます。教育法によると、MOLISA管轄の職業訓練教育は、初級、中級、専門の3つ全てのレベルでの訓練を施すように変わります。

過去5年(2001年から2005年)で、(MOLISAの管轄での)職業訓練ネットワークは精力的に強化、発展されました。現在、1,688の職業訓練機関が全国的に配置されています。それらには、(1998年の2倍の)236の職業訓練学校、404の職業訓練センター、そして1,000を超える職業訓練クラスが含まれます。職業訓練機関の制度の中では、復員兵を教育する軍に属する学校と同様に、公立、私立、海外から資金援助を受けた学校があります。学校独自の取り組みを行うところも増えてきています。

職業訓練学校の様々な取り組み例
ヨーロッパの職業訓練コースを導入(Vietnam Net Bridge)
THスクールでは、英国のケンブリッジ大学が認めた英語カリキュラムを採用する(VIETJO)

(MOET管轄の)専門中等学校に関しては、いくつかの有能な学校が専門学校になったにもかかわらず、この5年でこのような職業訓練の学校が増加しました。詳細は、2000年度には253校、2004年度には285校で、生徒数は28万3,335人でした。そのうちm238校は公立で、47校は私立でした。これらの学校は(新たにできた3つの省を除き)各省に平均3校から5校あり、省、およびその土地の管轄でした。

職業訓練学校やセンターが各省に均一に配置されているにもかかわらず、力のない地方には1校もないところもあるということが、職業訓練機関ネットワークに関連する「指摘されるべき欠点」と言えるでしょう。2004年には600を超える行政地区のうち、(16.6パーセントの)およそ100地区にしか職業訓練センターはありませんでした。それでも、2010年までの目標は100パーセントの行政地区が職業訓練センターを持つことです。このように狭い職業訓練ネットワークでは、地方、特に農村地帯での職業訓練のニーズに応えることは難しいです。さらに、熟練した人材のニーズも、特に海外基金の企業などでのニーズが緊急に必要となってきています。しかし、ベトナムの職業訓練機関の許容人数もまた非常に限れられているのです。

2010年までの職業訓練教育の目標は、社会経済発展のニーズに応え得る実践的な技術訓練制度を構築すること、熟練した労働者、後期中等学校、あるいは中級レベルを基礎とした専門学校の技術者やプロのスタッフの短期訓練に焦点を当てること、そして中級、専門学校レベルの職業訓練学校に通わせる、前期中等教育を終えた、もしくは修了した生徒の30パーセントを集めることです。

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中等教育


ベトナムの中等教育は前期中等教育と後期中等教育の2つの段階に分かれています。前期中等教育は4年制(6年生から9年生)で構成されています。後期中等教育は3年制(10年生~12年生)で構成されています。前期中等教育は一般的なため、小学校を卒業した生徒は全員6年生に入ることができます。後期中等学校に関しては、前期中等学校の生徒は皆、後期中等学校へ行くための選抜試験で良い成績を収めなければなりません。選抜方法は3種類あり、試験を受けるか、9年生での学業成績に基づき評価かされるか、その2つを合わせて評価されます。特定の省や中央直轄都市では、どの選抜方法が取られるかは人民省・都市委員会によります。

2004年度、ベトナムには1万75の中等学校(うち1034校は前期中等学校と小学校の一貫校)があり、667万714人の生徒がいました。また、後期中等学校は2,224校(うち396校が前・後期一貫の中等学校)あり、280万2101人の生徒がいました。少数民族の多い省(山間部の省や面積の多くを山が占める省など)では全寮制の前期・後期中等学校もあります。少数民族の子供達のための全寮制の学校は325校あり、そのうち11校は4,400人の生徒を抱える中央レベルの学校で、48校は省レベルの(後期中等)学校で、2万人ほどの生徒がいます。また266校は自治区レベルの(前期中等)学校で、6万人ほどの生徒がいます。

後期中等教育の能力別カリキュラムの実施は、教育改革の重要ポイントの一つです。2006年度から、後期中等教育カリキュラムは、(i)基礎、(ii)自然科学(および数学)、(iii)社会科学および外国語の3つに分けられます。3つのコースすべてに以下の科目が含まれます。文学、歴史、地理、数学、物理、化学、生物学、外国語、整自学および市民論、そして体育です。この3つのコースでは、カリキュラム内の全科目についての基礎知識と技能が求められます(最低限の必要条件です)。自然科学のコースでは数学、物理、化学および生物学で上級者レベルであることが求められます。また、社会科学および外国語のコースでは、文学、歴史、地理、外国語で上級者レベルでなくてはなりません。

学校に関しては、校長もしくは学校評議会が生徒の成績を提出して教育訓練省長官の許可を受けると、何人の生徒がどのコースを申請するかを決定します。基礎コースを運営する学校は、生徒の科目選択の幅を広げるために、もう2つの自然科学(および数学)と社会科学および外国語コースの上級クラスの授業を編成することもあります。

2010年までの中等教育の目的は、前期中等教育を一般化することです。また、11歳から15歳の子どもの99パーセントを、15歳から18歳の子どもの50パーセントを集め、それぞれ前期中等学校、校区中等学校に通わせることです。そして、留年や退学の割合を下げ、全ての生徒に6年生から12年生まで継続して外国語を学ぶ機会を与えることもまた目標としています。

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初等教育 06/09/2017


ベトナムの初等教育は、5年で構成されており、6歳でスタートし、11歳で終了します。現在の小学校のカリキュラムは、1年生から3年生まではベトナム語、算数、自然・社会科学、道徳(市民論)、体育と芸術の6科目を学びます。児童はベトナム語と算数でのみ教科書を使い、他の科目では教師が用いる手引きが使われます。4年生と5年生は、ベトナム語、算数、歴史・地理、科学、道徳(市民論)、体育、芸術の7科目を学びます。この2つの学年では児童はベトナム語、算数、歴史・地理と科学で教科書を用い、他の科目では教師の手引きが使われます。

2004年度には、ベトナムには1万4518校の小学校と1034の小・中一貫校がありました。2004年度の小学生の総数は、777万3484人でした。この数年は、小学校の生徒数は減少し続けています。専門家はこの現象が(6歳から11歳児の人口の減少など)人口成長率の低下と、児童が適正年齢で学校にかようになったためとしています(以前は児童の留年や就学時期の遅れ、適正年齢よりも上の児童がいたため小学校の生徒数は6歳から11歳の人口よりも多かったのです。)

1991年の初等教育一般化法案で定められた、(全ての児童は遅くとも14歳までに小学校を卒業しなければならないというような)規定を満たすため、6歳児を持つ全家庭が児童を1年生に入れることを奨励する目的で、5年前から9月5日は「子供たちを学校に連れていく日」とされています。2000年には95パーセントだった、6歳から11歳の児童の就学率は、2005年度には98パーセント以上となりました。

2010年までの初等教育の目的は(99パーセントの児童を就学させ、留年や退学率を下げて)適正年齢での初等教育一般化の目的を達成することです。また、全日制教育に向け、学校教育の質と効率を向上させること、3年生からの外国語の導入、指導や学習での情報技術の利用の奨励、児童と生徒の割合、クラスの規模の縮小などです。

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早期児童ケアおよび教育(ECCE) 06/08/2017


ベトナムにおける早期児童ケアおよび教育(ECCE)は、生後3ヶ月から6歳の子ども達に養育、保護、そして学習サービスを施しています。保育所では生後3ヶ月から3歳までの乳幼児を預かります。幼稚園は3歳から5歳を受け入れています。2004年度には、275万4094人の子供たちが4万7,906のECCE機関に所属していました。そのうち3万7,520の機関が保育所で、42万1436人の乳幼児を預かり、1万386の幼稚園で233万2658人の幼児を受け入れています。

ベトナム政府のECCE機関に所属する子供たちへの方針は、教育法と児童保護に関する法律が規定する児童の権利を保障することです。詳細は以下のようになります。

a)児童は、幅広く、その年齢の心理に見合う、身体的、精神的、知的、そして芸術的発達のための養育、保護、教育を受けることができます。
b)児童は、一次医療や診察、そして公立医療施設での治療を無料で受けることができます。

c)児童は、娯楽や遊戯活動において、料金の割引を受けることができます。

幼稚園設立の目的は、母親達が働いたり社会活動に参加したりする間、その子供達の面倒をみることができる場所を提供することです。このサービスは母親達に幅広い機会を与え、男女間の公平性を満たすことに貢献しています。

教育法によると、ベトナムのECCE機関は(公立機関のための)人民委員会や(民立機構のための)コミュニティー、(私立機関のための)個人の権限のもと設立されています。公立のECCE機関の設立は経済的に恵まれない地域、あるいは貧しいコミューンや少数民族地域でのみ認められています。

‐人民基金のECCE機関は主に農村地域にあります。そのような地域の住民は備品を購入したり、運営費を工面したりして、機関設立のために尽力します。地方の権威には財源を補助する責任があります。

‐政府は、個人にも私立のECCE機関を開くことを奨励しています。これらの機関はスペースや土地、建物を借りることができたり、税金や貸付金で優遇されたりなど特別な待遇を受けることができます。

2010年までのベトナムのECCEの目的は以下になります。

a)6歳以前の児童ケアの質を向上させること。ECCE機関に所属する児童の栄養失調の割合を15パーセント以下に下げること。
b)3歳以下の乳幼児の18パーセント、3歳から5歳の幼児の67パーセントを集めるため、全居住地域、特に農村地帯や低所得地区の保育所と幼稚園制度を拡大すること。5歳児に関しては、小学校1学年に入る準備のために95パーセントの幼児が集められるでしょう。

c)児童の発達、養育、教育に関連して、祖父母や両親への知識の普及や助言活動を強化すること。

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制度の構成(学校ネットワーク) 06/07/2017


1945年以来、非公式な形での成人教育(初期の反文盲授業、後の「補習」教育で現在の生涯教育)がベトナム教育制度に存在し続けています。しかし20世紀末、教育方針の作成者や研究者は、現行の教育が、教育制度構造の一部としてではなく、単なる知識の配達になっている状況を目の当たりにしました。1998年の教育法では非公式教育に関して、「現行の教育センターで構成される非公式な教育部署は」と言明することで概念的なためらいを表しました。しかし、2005年の教育法ではこの規制は修正されます。「国家の教育制度は公式の教育および生涯教育センターから成る」とされました。その結果として、生涯教育は単なる配達形体ではなく制度の一部であることが理解されていることでしょう。

様々な副部門や教育の資格認定に関して、ベトナムの教育制度は以下の4つから成ります。
‐保育所や幼稚園を含む早期児童ケアおよび教育(ECCE)
‐小学校と前・後期中等学校の三つの段階を含む一般教育
‐初級・中級・専門学校レベルの3つの段階を伴う職業訓練教育
‐短期大学、大学学部生、修士、博士を含む高等教育

カリキュラムやプログラムに関しては、上述したような教育レベルや訓練の資格認定に基づいて構成されています。また、(補習教育プログラムや、サービス業の訓練や最新の知識や技術の習得などのプロフェッショナルの養成などのような)教育レベルや訓練の資格認定と全く同じではないものもあります。

教育機関には、学校、専門学校、大学、研究所や教育センターが含まれます。ベトナムはメディアを通じた遠隔地学習と教育を行うことにも尽力しています。

32.学校・授業のネットワークに関しては、「人と密接な」学校であることを信条としています。これまでのところ、教育機関はベトナム全土の居住エリア全てに存在します。詳細は以下のようになります。

a)各市町村自治体・地区には、幼稚園、小学校、前期中等学校もしくは小学校と前期中等学校の一貫教育学校(このタイプの学校は経済的に恵まれない地域に限られます)が最低1つずつあり、学習センターが市町村自治体のほとんどに置かれています。

b)各行政地区に加え、町もしくは省直轄の市には後期中等学校が1校以上あり、地区の継続教育センターも置かれています。町や市街地区、そして多くの地方自治区には総合技術・職業指導センターがあります。山間部や島方面には各々、少数民族の生徒のための全寮制の前期中等学校や様々なレベルの普通学校があります。

c)さらに、各省、中央直轄都市には優秀な(才能ある)生徒のための後期中等専門学校、普通、もしくは教育訓練学校および短期大学、そして省管轄の教育持続センターがあります。山間部の省や、面積の多くを山が占めるような省には、少数民族の生徒のための全寮制後期中等学校があります。そのほかの省や中央直轄都市には、才能ある生徒のための芸術、スポーツ・体育学校や、障害を持つ生徒のための学校もあります。

d)専門学校や大学はハノイやホーチミン市、ハイフォン、タイグエン、フエ、カントーなどに集中しています。

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中等教育での職業訓練の廃止 06/05/2017


改革の始めには様々な困難が立ちはだかっていましたが、上記のような方策の中には、実行困難で効果があったとは言えないもの、もしくは歪みが生じ、修正しなくてはならないもありました。1996年の終わり頃、ベトナムの指導者達は、工業化、近代化のための教育の発展の戦略的方針であり、そして20世紀最後の数年の教育部門の職務であった、教育改革の10年の反省を指揮しました。初期の改革の方策のいくつかは以下のように調整されました。普通学校、前期中等レベルの専門学校での選択授業の廃止、高等教育で2つの段階に分けていた課程は、融通の利かない多岐にわたる規則と2つの段階間の編入試験を廃止すること、学校カリキュラム、特に後期中等教育プログラムに編成されるカリキュラムと教科書改訂の一層充分な準備、そして中等教育での職業訓練の廃止、などです。

この10年で、1996年の2千万人から2005年の2千300万人という生徒数が増加し、それに伴って教育制度の規模は大きくなり続けています。適正な年齢の初等教育の一般化と前期中等教育の一般化活動は非常に良好な成果を収めています。2004年度には、初等教育対象年齢の児童の通学率は98.0パーセントとなり、小学校(卒業)から前期中等学校(6年生)への移行率は98.5パーセントとなりました。前期中等学校の通学率は84.0パーセント、前期中等学校(卒業)から後期中等学校(10年生)への移行率は77.1パーセントとなりました。学校のネットワークは広がり続けており、基本的には小・中学校での子供達の学習ニーズに応えることができました。2002年度に新しい学校カリキュラムと教科書が導入され、教育の質の改善のための必要条件が整えば、2008年度までに一般化されるはずです。そしてこの5年で5千300万人の人々が職業訓練施設での訓練を終えました。これは長期課程履修者の3分の2にあたります。専門中等教育を受けている人々の増加率は平均して、1年あたり14.7パーセントでした。高等教育では、1998年から2004年の間の平均増加率が1年あたり6.4パーセントとなり、学生数が76万人から1千300万人に増えました。非公式の教育はベトナム中の教育中央ネットワークにより、強化されました。地域の学習センターが全国の半数以上のコミューンに設立されています。このような制度の大きな成長と共に、教育の機会の公平性の面でも大きな進歩を遂げました。民族間で教育を受ける機会に差がありましたが、その差も少なくなりました。前・後期中等学校に通う少数民族の生徒数の増加率は、それぞれ1年あたり7.3パーセント、26.1パーセントです。

しかし、このような業績を残すと共に、ベトナムの教育制度には、特に職業訓練教育と高等教育の分野の教育の質や効率の低さなどの弱点や食い違いがいまだにあります。社会は消極的な例や成長が遅いことなどに関心を持ちます。その結果、教育は国の立法議会会議と同様に、メディアや会議、研修会や講習会などで取り上げられ、物議をかもす話題となっています。今日の科学や工学、社会経済分野でのめざましい発展、そして国際化や学問を基礎に置いた経済発展の必要性を考え合わせると、ベトナムの指導者もベトナムの人々も現状に満足はしておらず、教育部門の更なる改革を望んでいます。

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カテゴリー: 教育の歴史

改革の10年後には教育部門は明確に進展 06/03/2017


堅実な指導のお陰で、この改革の10年後には教育部門は明確に進展し、顕著な成果をあげました。1993年度には、就学前教育、一般教育、職業訓練教育から高等教育までの全てのレベルにおいて教育と訓練システムの規模は広げられ、改革期以前の成功年にまさる成功を収めています。

初等教育レベルだけで言うと、1989年から1990年の退学者の割合は12.7パーセントから6.58パーセントに減り、同年の留年の割合は10.6パーセントから6.18パーセントに減りました。(20世紀の)1990年代半ばには、小学生、前期中学生、後期中学生の総人数はそれぞれ、1千万人、3千7百万人、86万人を超えました。5年後、地方は1千7百万人を超える非就学児童を集め、学校に通わせました。このことで20万人の子供が初等教育の一般化の必要性を満たし、何十万という子供達が学校に戻りました。そして1千200万人以上の成人が反文盲クラスに参加する機会を与えられました。そのおかげで、50万人近くの人々が小学3年生程度の識字力をつけることができました。

職業訓練教育では、以下のような短期訓練コースが1993年の9万5千コースから1994年には12万8千700コースにまで増加しました。職業訓練中等学校は50の学校と経済社会で就職することのできた卒業生によって構成されていました。郵便・電気通信、軽工業、運送、地雷工学、科学、そして文化・芸術の6つの専門中等学校が、熟練した技術者を養成する試験プログラムを採用しました。ここでは、訓練課程の構成が最大の難関でした。教師が不足していたこと、1人の教師が複数の科目を教えなければならなかったことなどの理由です。また、様々な科目の研究施設が不足しており、訓練の質も上がりませんでした。MESの訓練は、15の教育地域・分野で行われ、MESが基礎を置いた5つの教授、学習資料が5つの分野でつくられ、幅広く応用するために広められました。長期プログラムを行っていた建築関連、郵便・電気通信の職業訓練学校もまた、MESを基礎とした訓練プログラムをスタートさせました。

高等教育では、これらの職業訓練施設が落ち着き、プロとしての活動をすることで収入を増やし、講義の規模を大きくしました。高等教育施設のネットワークでは、ハノイ、ホーチミン市、タイグエン、フエ、そしてダナンに5つの主要な総合大学が設立されました。公立ではない大学もまた増えました。指導者、教授、講師達は学術知識や国際的経験をもつ同僚と知識を交換する機会を持ち、国際的繋がりも広がりました。

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