職業訓練教育


ベトナムの職業訓練教育副部門の目的は、労働者を教育し、仕事を見つけ、さらに専門的、技術的な技能、資格認定を取らせる手助けをすることです。新教育法によると、職業訓練教育には、初級、中級、専門の3つのレベルがあります。初級の訓練は1年ほどかけて行われます。中級、そして専門レベルの訓練はその職業の特長や必要条件、またその生徒の能力によって、1年から3年かけて行われます。

職業訓練機関には教育訓練省が監督する専門中等学校、そして労働・傷病兵・社会省 (MOLISA)管轄の職業訓練学校およびセンターが含まれます。教育法によると、MOLISA管轄の職業訓練教育は、初級、中級、専門の3つ全てのレベルでの訓練を施すように変わります。

過去5年(2001年から2005年)で、(MOLISAの管轄での)職業訓練ネットワークは精力的に強化、発展されました。現在、1,688の職業訓練機関が全国的に配置されています。それらには、(1998年の2倍の)236の職業訓練学校、404の職業訓練センター、そして1,000を超える職業訓練クラスが含まれます。職業訓練機関の制度の中では、復員兵を教育する軍に属する学校と同様に、公立、私立、海外から資金援助を受けた学校があります。学校独自の取り組みを行うところも増えてきています。

職業訓練学校の様々な取り組み例
ヨーロッパの職業訓練コースを導入(Vietnam Net Bridge)
THスクールでは、英国のケンブリッジ大学が認めた英語カリキュラムを採用する(VIETJO)

(MOET管轄の)専門中等学校に関しては、いくつかの有能な学校が専門学校になったにもかかわらず、この5年でこのような職業訓練の学校が増加しました。詳細は、2000年度には253校、2004年度には285校で、生徒数は28万3,335人でした。そのうちm238校は公立で、47校は私立でした。これらの学校は(新たにできた3つの省を除き)各省に平均3校から5校あり、省、およびその土地の管轄でした。

職業訓練学校やセンターが各省に均一に配置されているにもかかわらず、力のない地方には1校もないところもあるということが、職業訓練機関ネットワークに関連する「指摘されるべき欠点」と言えるでしょう。2004年には600を超える行政地区のうち、(16.6パーセントの)およそ100地区にしか職業訓練センターはありませんでした。それでも、2010年までの目標は100パーセントの行政地区が職業訓練センターを持つことです。このように狭い職業訓練ネットワークでは、地方、特に農村地帯での職業訓練のニーズに応えることは難しいです。さらに、熟練した人材のニーズも、特に海外基金の企業などでのニーズが緊急に必要となってきています。しかし、ベトナムの職業訓練機関の許容人数もまた非常に限れられているのです。

2010年までの職業訓練教育の目標は、社会経済発展のニーズに応え得る実践的な技術訓練制度を構築すること、熟練した労働者、後期中等学校、あるいは中級レベルを基礎とした専門学校の技術者やプロのスタッフの短期訓練に焦点を当てること、そして中級、専門学校レベルの職業訓練学校に通わせる、前期中等教育を終えた、もしくは修了した生徒の30パーセントを集めることです。

中等教育


ベトナムの中等教育は前期中等教育と後期中等教育の2つの段階に分かれています。前期中等教育は4年制(6年生から9年生)で構成されています。後期中等教育は3年制(10年生~12年生)で構成されています。前期中等教育は一般的なため、小学校を卒業した生徒は全員6年生に入ることができます。後期中等学校に関しては、前期中等学校の生徒は皆、後期中等学校へ行くための選抜試験で良い成績を収めなければなりません。選抜方法は3種類あり、試験を受けるか、9年生での学業成績に基づき評価かされるか、その2つを合わせて評価されます。特定の省や中央直轄都市では、どの選抜方法が取られるかは人民省・都市委員会によります。

2004年度、ベトナムには1万75の中等学校(うち1034校は前期中等学校と小学校の一貫校)があり、667万714人の生徒がいました。また、後期中等学校は2,224校(うち396校が前・後期一貫の中等学校)あり、280万2101人の生徒がいました。少数民族の多い省(山間部の省や面積の多くを山が占める省など)では全寮制の前期・後期中等学校もあります。少数民族の子供達のための全寮制の学校は325校あり、そのうち11校は4,400人の生徒を抱える中央レベルの学校で、48校は省レベルの(後期中等)学校で、2万人ほどの生徒がいます。また266校は自治区レベルの(前期中等)学校で、6万人ほどの生徒がいます。

後期中等教育の能力別カリキュラムの実施は、教育改革の重要ポイントの一つです。2006年度から、後期中等教育カリキュラムは、(i)基礎、(ii)自然科学(および数学)、(iii)社会科学および外国語の3つに分けられます。3つのコースすべてに以下の科目が含まれます。文学、歴史、地理、数学、物理、化学、生物学、外国語、整自学および市民論、そして体育です。この3つのコースでは、カリキュラム内の全科目についての基礎知識と技能が求められます(最低限の必要条件です)。自然科学のコースでは数学、物理、化学および生物学で上級者レベルであることが求められます。また、社会科学および外国語のコースでは、文学、歴史、地理、外国語で上級者レベルでなくてはなりません。

学校に関しては、校長もしくは学校評議会が生徒の成績を提出して教育訓練省長官の許可を受けると、何人の生徒がどのコースを申請するかを決定します。基礎コースを運営する学校は、生徒の科目選択の幅を広げるために、もう2つの自然科学(および数学)と社会科学および外国語コースの上級クラスの授業を編成することもあります。

2010年までの中等教育の目的は、前期中等教育を一般化することです。また、11歳から15歳の子どもの99パーセントを、15歳から18歳の子どもの50パーセントを集め、それぞれ前期中等学校、校区中等学校に通わせることです。そして、留年や退学の割合を下げ、全ての生徒に6年生から12年生まで継続して外国語を学ぶ機会を与えることもまた目標としています。